ステレオサウンド誌への期待

秋のイベント前になるこの時期のオーディオ誌は例年比較的内容が薄くなりがちなのですが、
どうも最近、

それだけではないような気がしています(苦笑)


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世の中にそれほど多いわけでもないオーディオ関係の雑誌ですが、当ブログ管理人が定期的に購入しているのはステレオサウンドとオーディオアクセサリーの二誌で、ステレオ誌やビジュアル関係の雑誌は内容と相談して購入するスタンスです。

そんな訳で定期購入しているもの以外も大体目を通しているのですが、

最近なんとなく雑誌の内容に既読感を覚えるようになりました。

現在の管理人の気分はアンプの新調を検討している状況が続いており、オーディオ熱はかなり燃えている状態です。
本来であれば嬉々として雑誌に飛びつく状況にも拘らず、なんだか興奮が薄いのはおかしなことです。

何故そんな気がするのか、考えてみると理由はすぐにわかりました。
新製品紹介記事などが典型的なのですが、内容の多くがメーカーのカタログやHPに記載されている技術面の記載で、割と新製品の情報などをネットや代理店HPなどで確認する管理人にとっては既読の内容になっていました。

そういう目線で改めて誌面を眺めてみると確かに一つ一つの記事に占める技術紹介というかカタログ紹介の部分がかなり多い。
言ってしまうとカタログの文体を直して量を増やしたような記事が多くあることに直面してしまいました。

何故?

という気持ちは当然湧いてくるのですが、その理由も色々考えられます。

固有名詞は書きませんが、少し前に販売店のHPに記載された内容についてメーカーから苦情が発生、即時に近い形でメーカーがそのお店との取引を終了するというイベントがありました。

内容に全く問題がなかったとまでは言いませんので、苦情については理解できなくもないのですが、即時取引中止は

流石にどうだろうという気持ちになりました(苦笑)

ですが、そんな話を持ち出すまでもなくメーカー、販売店、雑誌社の立ち位置というか力関係がかなり変わってきているのは間違いないでしょう。

オーディオ誌という存在をメーカーや代理店、店舗の立ち位置から考えてみれば、その存在目的の大きな部分は広報だと思います。

メーカーの製品の広報、店舗の広報、そのために広告費用も出す、枠も買う、
インターネットが今ほど一般的ではない時代ならその手の情報を広域に伝えられるのは年に数回のイベントを除けば雑誌以外になかったとすらいえるでしょう。
メーカー、代理店、販社、それぞれの最終的な目的が製品販売である以上、有力というか唯一に近い広報手段を持つ雑誌の力は相当強かったでしょうし、メーカー、販社で比べてもエンドユーザーに商品を届ける手段が店頭販売主体だった時期はよほどの大手メーカー以外は販社のほうが力を持っていたと思います。

ですが、現在の世の中で見てみれば新製品の発売情報などが耳に入る方法はかなり増えましたし、とっかかりがあれば調べるのは難しくありません。
気になる製品があれば近くで展示している店を探したり、イベント情報を探したりなども簡単、メーカーによったら直販しているところすら増えてきました。

ある程度、ネット知識に明るいお店なら、オーディオ誌に広告を出すよりHPのコンテンツを拡充することを優先してもおかしくないでしょうし、メーカー、代理店にしてみても自社で広報をしっかりできるのなら批判的な評価を書かれる場所に製品の貸し出しをしないようになってもおかしくないと思います。

そうだとすると、管理人なんかは思ってしまうんです。

オーディオ誌の内容の薄さは果たして制作側の問題なのか、ひょっとしてこういう記事しか書けない状況になってしまっているのではないだろうか、

と。

最近特に購入意欲が薄れ、購入しても一読して終了に近い状況になっているのがステレオサウンド誌、
もともと広告の多い雑誌ではありましたが、記事内容がメーカーのチラシと同一となってくるならわざわざこの重い雑誌を購入しなくてもiPadで代理店のHPを眺めれば十分です。

音楽関係の文筆も多くありますが、管理人も別にクラシックやジャズを聴かないわけでもありませんが、メインソースではありませんのでそちらもそれほど意味を持ちません。

正直文章にすると購入意欲がさらに落ちるのですが(笑)

管理人はそれでもなお、日本のオーディオ界に、というか

日本のオーディオ文化にとってステレオサウンド誌の存在はなくてはならないものだと思っています。

少し前の記事でオーディオ趣味のクラス付けについて考えてみましたが、持ち寄りや統一評価、比較参照が極めて困難なオーディオという趣味において、ある程度の基準をつけられる存在はオーディオ誌しか、ハイエンドについていうのならステレオサウンド誌しかないと考えるからです。

ネット上の情報は玉石混合だと昔から言われていますが、ネット広報の有用性が広まってきた結果、マーケティングに近いような記事を目にすることも増えました。
音の価値基準は個人の嗜好でしかありえないと考えているうえ、性根がひねくれている当ブログ管理人にとって絶賛系の記事はなんだかちょっと引き気味に見る対象です(苦笑)

一昔前のステレオサウンド誌では、スピーカーの周波数特性を測り、その測定結果と聴感上の結果を絡めて論評するスピーカーの大規模特集があったり、ブラインドでアンプの音を聞いてランク付けさせてみたり、ケーブルの物理特性測定して比較試聴したりと、ステレオサウンド誌でしかできない、耳でしか評価のできない“音”という存在を言葉に置き換えて客観的に評価する重厚な記事が多く見られました。

機器の良し悪しの判断基準のほとんどが個人の嗜好に左右され、統一評価を出すことが不可能に近いこの趣味のなかで、何らかの基準をつけうるのはそういった大規模なことが可能な雑誌だけだと思うわけです。

今の世の中でとがった記事を作ることは以前に比べてとても難しくなっているであろうことは理解できます。

それでもなお、ステレオサウンド誌には頑張ってほしい(泣)


何の基準もなく、統一された経験もなく、それぞれがそれぞれに好き勝手言い募るような趣味になってしまったら、そこに未来があるとは思えませんから、、、、、

文化って、それを守り、維持し、発展させるためには相応の努力が必要です。

とりあえず管理人は購入続けますから

ステレオサウンド誌には管理人が“大丈夫か、こんな記事書いてっ!?”と驚くくらいの記事を世に出す存在であってほしい。
そして、雑誌社がそれをやったならそれを許容できる懐をメーカー、代理店にも持って欲しい。

いつまでもオーディオ趣味を楽しみたいいちオーディオ趣味人としてそんな願いを叫びつつ、
本日はここまで。





2017-09-25(Mon)
 

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大聖です。

雑誌の存在意義と商いとの狭間でどれだけのものが出来るか。
とても難しいことだと理解していますが、妥協せず心折れずに頑張ってほしいですね。
まぁ、ステレオ誌は趣味の雑誌なので、ことさら大変だとは思いますけれども・・・。

あとは、ネットが普及する前の時代のように読者企画や読者交流の紙面などももう少し増やしてもらえると面白いと思うのですが・・・。投稿手段が多様化してきているので、それはそれで編集の手間が増えて難しいのかな??

オーディオアクセサリーさんなんかは、発売記念イベントをちょくちょくやられているのは、その辺りを模索しているのかもしれませんね。

まぁ、なんにせよ、雑誌を見ながらあれこれ想像を膨らませてくれる(ニヤニヤ出来る??)記事が増えることを一読者として願うばかりです。
2017-09-27 09:57 | 大聖 | URL   [ 編集 ]

 

大聖さん

一時期落ち込んでいたステレオ誌が何だか最近一番面白い印象になっているのは比較的国内メーカーの製品を取り上げることが多いからなのかもしれませんね~

AA誌も時期によっては異常に内容がない時がありますが色々模索している感もありますので応援はしています(今度出るアコリバのPC-Triple C EXのケーブル評が今から少し楽しみw)

SS誌はきちんとほめどころを見せつつ、深く製品評価をするスタイルを取り戻してほしいと思うのです、、、、
2017-09-27 14:18 | そうてん | URL   [ 編集 ]

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