小説紹介 ~凍花(いてばな)~ 

本日は小説の紹介です。

ミステリーのジャンルではありますが、

不思議とやさしい印象を受ける作品でした。


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月の半ばに新幹線で名古屋まで行く機会がありました。
当ブログ管理人にとって、愛車様以外での遠出というのは、

基本的に読書時間となります(笑)

そんな訳でその時も小説二冊ほど読んだのですが、両方ともいい感じだったんです。

本日紹介するのはそのうちの1冊、
タイトルは

凍花(いてばな)

作者は斉木香津さん、
出版元は双葉文庫でジャンルはミステリー、2010年に出版された単行本の文庫化になります。

あらすじですが、

仲の良い3姉妹、長女が次女を殺害した。
残された長女の日記を手にした三女は、その動機を探る。

人の本心はどこまで知ったほうがいいのか。知りたいけれど、知らないままでいたほうが幸せなのかもしれない。ある家族をめぐる慟哭のミステリー


という感じ。

事件と犯人が先にあって、その原因を探るタイプのミステリーです。
“素敵な一家”と周囲から思われていた家族、自身もそれを疑っていなかった主人公となる3女、

“事件の真相を探る”

という行動は、

“見ていなかった家族の姿に直面する”

という行為に他なりません。

解っていると思っていたのにわかっていなかった自分自身、
見たくない思い、考えたくない気持ちと向き合いながら、話は進んでいきます。

この作品はミステリーではあるんですけど、主人公の成長物語であり、壊れてしまった家族という形を取り戻していくための癒しの物語でもあるように思えました。

何となく優しい読後感

を感じたのはそういう所になのかもしれません。

作者の斉木香津さんはこの作品が二作目となる新しい作家さんとのこと、
次の機会には1作目も、そして今後にも期待していこうと思いました。

キツイところの少ない作品ですから、読み手を選ぶことはあまりないと思います。
ストーリーの展開に引き込む力はかなり強い作品ですので、一読をお勧めいたします。

それでは本日はここまで。



2013-02-27(Wed)
 

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